評価項目 |
Airspy HF + Discovery |
価格(定価) |
1号機 購入価格 \28380 税込、購入日:2020年7月4日。2号機 購入価格 \18370 税込、購入日:2020年12月15日。 |
受信可能周波数 |
HF:0.5kHz〜31MHz・VHF:60〜260MHz |
外観 |
kiwiSDR、RSPduoと比べると、かなり小型。ケースがプラスチック製なので安っぽく見えるのは残念だが、発熱は少なく、長時間使用しても問題なし。 |
表示パネル、Sメーターの視認性 |
N/A |
選択度 |
良好 |
音質 |
PCと操作ソフトに依存。無料操作ソフトSDR#(SDRSharp)だと、高性能のAudio noise reductionとIF noise reductionプラグインの組み合わせで,ヒスノイズの少ない、聴き心地のよい音を設定できる(説明ビデオ)等、ノイズ低減機能が豊富。それを操作して楽しむだけで十分に投資の元が取れるように思う。当方の受信環境では、Samplerateを一番低い14kbpsに設定すると、一番上の912ksps受信と比べてノイズフロアが下がり、S/N比が向上する(説明ビデオ)。 |
時計、タイマー |
N/A |
感度 |
良好。 |
同調操作 |
無料の専用ソフトSDR#あるいは無料のSDR Consoleを使ってPC上で操作。ノイズ低減機能等、豊富なプラグインを使えるSDR#がお勧め。画面上でのマウスを使っての受信帯域変更も非常にやりやすい(説明ビデオ)。最近のバージョンではプラグイン操作パネルを好きな位置に自由に配置できるようになり、操作性が向上している(説明ビデオ)。 |
その他の操作 |
2台を同じPCに接続してのSDR#での操作、同時帯域記録も問題なく動作 |
その他の機能 |
ハイパス、ローパスフィルター内蔵で、受信周波数により自動切換えなのは便利。+15dBほどのゲインのHFプリアンプ内蔵で外付けアンプ不要なのと、それをコントロールソフトウェアSDR#上でON、OFF切り替え可能なのが非常に便利。帯域は最大で912kHzと広くはないが、電波信号をハードディスクへ記録して後から再生できるのは便利。記録には録音時間とファイルサイズに上限がなく、1つの録音ファイルとして扱えるBaseband Recorderプラグインが便利。長時間録音であっても、File playerのウォーターフォール画面上で希望箇所をマウスで左クリックしながらドラックするだけでその部分がズームイン、右クリックでズームアウトする機能は非常に便利(説明ビデオ)。Short-wave-infoプラグインを使うと、SDR consoleと同様、受信している周波数の放送局情報が正しく表示できるようになる(説明ビデオ)。SDR#とは別画面表示になるが、放送局情報表示アプリとしてはCSVUserlistBrowserもお勧め。多種類のデータベースを選択可能。短波だけでなく、国内外の中波、FM放送局情報も表示可能。データベース側からもラジオを操作できるなど、プラグインを介して相互にコントロールできるようになる。放送局までの距離、受信局マップ表示等、表示情報も豊富(説明ビデオ)。ノッチフィルターは離れた複数の周波数にそれぞれ好みの帯域幅と減衰量を設定できる(IF processorプラグイン、説明ビデオ)。同じ周波数、隣接する周波数の他のAM放送局の放送波をキャンセルしてくれるAM Co-Channel Canceller pluginも便利(説明ビデオ)。
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その他 |
川越市の中心、ノイズだらけの駅前マンション密集地においてApexRadio 303WA-2アンテナを使い、海外短波放送では中米グアテマラのRadio Verdad(出力800W)が、国内民間中波放送が短期間に全局受信できるなど(受信状況は本webサイトのInterval Signalのページの録音データを参照されたし。国内中波はページの一番下)、ラジオとしての性能の高さを強く感じる。SNSを通しての製作者Youssefさんとのコミュニケーションでソフトウェアがアップデートされていくのも、知的好奇心が刺激されて面白い。 |
総合評価 |
4.5/5 |